2018
12.14
あなどれない結核 高齢者は特に注意~『入浴福祉新聞 第52号』より~
従事者向け
『入浴福祉新聞 第52号』(平成7(1995)年7月1日発行)より
過去の入浴福祉新聞に掲載された記事をご紹介します。
発行当時の入浴や福祉等の状況を少しでもお届けできたら幸いです。
あなどれない結核 高齢者は特に注意
結核は過去の疾病、と思われがちだが、どっこい根強く生き残っていて、毎年5万人が新しく罹り、しかも最近は、若年齢層の発病率の低下が鈍化傾向となっている、と(財)結核研究所が注意を促している。
結核は、食料事情の悪い時代に流行したが、その後、生活も向上し、予防接種など国をあげての対策に取り組んだり、特効薬も普及したため急減していった。
ところが、日本の発病率は、人口10万人あたり39.3人で、先進国のなかでは高い方なのだ。
とりわけ高齢者の半数以上は、若いときに感染した結核菌をまだ保菌していて、体調を壊すと発病する可能性があり、感染源ともなりかねない。
咳や痰が長く続いていたり、疲労感を訴えたり、微熱があるときは、念のために診察した方がいいともいう。
とくに、糖尿病の患者は結核の発病率が高いそうである。
※発行当時の原稿をそのまま掲載しております。何卒ご了承の程お願い申し上げます。
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